ひきこもりの長期高年齢化のもと、平成25年度から実施している厚生労働省「ひきこもり対策推進事業の拡充」では「ひきこもりサポーター養成研修・派遣事業」が盛り込まれ、その重要な役割として訪問支援(アウト・リーチ)が強調されております。しかしながら訪問支援は社会的ニーズがあっても実現には多くの課題があります。

そこで本研究ではソーシャルワーク実践においてその重要性が問われてきたにもかかわらず、まだまだじゅうぶんな実践が積み重ねられてきたとは言い難い手紙を活用した効果的なアウト・リーチ実践研究を行うことを目的に、そのかなめとなるひきこもりピア・サポーターの立ち位置から考察しました。副題を見返りを求めず片思いでゆるやかにつながる試みとしました。手紙によるアウト・リーチがひきこもり当事者と実践者双方に決して無理のない「ほどよい距離感をつかむ」実践方法としてさらに発展することを願っています。

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