2014年12月5日(金)に札幌すみれホテルにおいて、北海道デジタル出版推進協会(HOPPA)の出版社説明会が開かれました。札幌市中央図書館が、10月27日(月)より電子書籍の館外貸出を開始し、11月にはHOPPA加盟出版社のコンテンツの一部が一般電子書店で配信スタートとなりました。また来年2015年1月から改正著作権法も施行されることになっており、HOPPAの活動報告と共に加盟出版社への参考情報の提供を目的に臨時に開催されました。
当協会の林下代表理事の挨拶の後、札幌市中央図書館での貸出開始後1ヵ月の実績が発表され、予想以上の利用状況があり、貸出券発行数も増えているという嬉しい報告がありました。次に、改正著作権法に対応した「出版契約書」及び「障害者差別解消法」について、大日本印刷株式会社hontoビジネス本部教育事業開発ユニット企画開発第2部部長・盛田様より説明を受け、出版社として新たな対応が必要なことを学習しました。また株式会社図書館流通センター札幌営業所所長・竹内様より「”TRC-DL”(電子図書館システム)の普及状況」と「今年10月にHOPPAが参加した”TRC図書館ブックフェア2014“での販売状況の報告」がありました。電子書籍と共に紙の書籍の販促も積極的に行っていく為、HOPPAとして来年も参加する予定です。
HOPPA事務局からは活動報告とともに「各出版社に対しコンテンツの提供の仕方についての要望」、「図書館閲覧システム上のデータと一般電子書店での配信データの違いについて」また「コンテンツ提供の仕方により出版社へ戻す”料率”を変えるという考え方の説明」等がありました。続いて新しく当協会に加盟された株式会社モーニング代表取締役・後藤様より「映像制作会社でありデジタル絵本等の分野で協力ができるのでは」という自己紹介をいただきました。最後に、アドバイザーでもある北海道大学公共政策大学院特任教授・小磯修二理事より挨拶をいただき説明会は終了し、懇親会へ移りました。懇親会では、食事を楽しみながらも説明会での話題についての議論が各所で見受けられました。